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香港4大ハイキングトレイル
(四大長途遠足徑 / Long Distance Hiking Trail)

2015年3月20日

香港といえば超高層ビルが密集する都市のイメージがありますが、実際には総面積約1,104km2(東京都の総面積の約半分)のうちの約70%近くが山林で占められており、多くのハイキングトレイルが設置されております。筆者も週末の時間がある時にいろいろなハイキングトレイルを歩いておりますが、今回は香港内にたくさんあるトレイルの中でも特に香港で有名な4大ハイキングトレイルならびにそれらにまつわるお話を紹介したいと思います。

香港4大ハイキングトレイル

① マクレホーストレイル(麥理浩徑 / MacLeHose Trail) 全長100km
九龍半島の東端から西端まで横断する代表的なトレイルコース。起点は新界東部の西貢・北潭涌(SAI KUNG・Pac Tam Chung)、終点は新界西部の屯門(TUEN MUN)で、10のステージで構成(分割)されたコース。なお、第8ステージには香港において最高峰の大帽山(TAI MO SHAN / 957m)の山頂付近を通過。

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※遠方の高い山が香港最高峰の大帽山

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※龍の背のように連なっているの
がその名の由来

② 香港トレイル(港島徑 / Hong Kong Trail) 全長50km
香港島内の西、観光地で有名なビクトリアピーク(VICTORIA PEAK)を起点とし、東の大浪湾(TAI LONG WANもしくはBIG WAVE BAY)を終点とした香港島内を西から東へ横断する全8のステージで構成(分割)されたコース。第8ステージは香港在住者の間で非常に人気のある絶景のハイキングコース、龍背(DRAGON’S BACK)を通過。

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※龍背から大浪湾を望む

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※天壇大佛(奈良や鎌倉の大仏
並みの大きさ)

③ ランタオトレイル(鳳凰徑 / Lantau Trail) 全長70km
香港国際空港(CHEK LAP KOK)のあるランタオ島内、東端にある梅窩(MUI WO)から島の中央部を横断、西南端からは
今度は海岸線沿いを横断して梅窩に戻る全12のステージで構成(分割)されたコース。途中、第3ステージにはランタオ島最高峰の鳳凰山(LANTAU PEAK / 934m)、第4ステージには昂坪(NGONG PING)の天壇大佛(Buddha Statue)の付近を通過。

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※ランタオ島最高峰の鳳凰山

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※野猿もいます

④ ウィルソントレイル(衛奕信徑 / Wilson Trail) 全長78km
香港島の南東部、赤柱(STANLEY)を起点とし、香港島の北側、太古(TAIKOO)まで縦断。その後、海を越えて九龍側の藍田(LAM TIN)から沙田(SHA TIN)経由で新界の東北部、南涌(NAM CHUNG)まで九龍半島を縦断する、いわゆる香港の南端から北端に向かって縦断する全10のステージで構成(分割)されたコース。第2ステージ中盤ではビクトリアハーバーや旧香港空港(啓徳空港 / KAI TAK)の跡地を眺めることが可能。

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※ビクトリアハーバーおよび旧啓徳空港(中央左側)

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トレイルと標識

これら4つのトレイルにはそれぞれ500m毎に標識があり、その標識と記載されている番号から、自分が今どこにいて、
また何km歩いたかを把握することが可能です(万が一ハイキング中に事故や急病等発生した場合、この標識の番号を言えば助けに来てくれることもあるようです)。なお、主な分岐点にも標識があるので、これらの標識が見当たらなければ道を間違えていると思ったほうがいいとのことです。

トレイルと大会

マクレホーストレイル、香港トレイル、ランタオトレイルにおいては年に1回、それぞれのコースを走破する大会があります。筆者自身、香港トレイルに関しては今年2月に公式ではなくエクストラで50km通しで歩いたものの、他のトレイルはまだ参加しておりません。ただ、昨年11月にマクレホーストレイルで開催された「100km Trail Walker」といわれる大会に筆者の知人が参加されたのですが(実際には4人1組のチームで48時間以内に走破)、道中は非常に大変も走破すると非常に充実感があるとのことで、知人たちから今年の参加を強く薦められております。このような経緯もあり、もし大会の抽選に当選すれば(非常に倍率が高い)、誘ってくれている知人たちと一緒に100kmトレイルの走破にチャレンジをと考えております。

最後に

トレイルを歩くことで、改めて香港には本当に数多くの自然があることに気づきます。また観光名所として有名なビクトリアピーク以外でも香港の街が展望できる箇所がたくさんあります(昼夜問わず観光客が少なく、ゆっくり眺められます)。もし機会があれば旅行雑誌や観光マップに載っていないような香港を探してみるのはいかがでしょうか?