当社は、プラスチックの押出成形、後加工、部品組付けまで一貫生産をし、今年で創業63年になります。お客さまは、プロテクター・ドレンホース等の自動車関連、冷蔵庫の枠材・マグネットガスケット、自販機の化粧枠等の弱電関連、そしてサッシ用断熱材の建材関連になります。メインのお客さまは自動車関連になり、カンバン納入に対応しています。
私の最初の配属は営業でした。担当が自動車関連でしたので国内自動車生産が毎年、右上がりに増え、忙しい日々でした。そして18年が経過したときに工場の増設があり、先々代の社長より新工場の工場長に指名され、物づくりを経験することになりました。 工場運営、機械・設備のメンテ、生産計画、オペレーターの教育等、初めての経験で今度は大変な日々でした。お陰様で技術スタッフ、生産スタッフの協力で工場の運営も軌道に乗り、工場の2期工事も完工することが出来ました。
ここでの工場5年間が私にとっては貴重な経験となり、今の経営者としての判断材料の一つになっていると思います。 そしてお客さまからの指導でいろいろな生産方式を学ぶことも出来ました。 コスト低減、在庫の低減、品質保証等のいろいろな活動は現地現物で真の姿を的確に把握することが重要であることを学びました。データだけでは見えないところがたくさんあるということだと思います。
今、製造を経験して20年が経過しました。そして経営者として5年目ですが昔のような右上がりの成長が期待できないときに会社として何が大事か? やはり私が経験したからではないのですが、いろいろな部署を経験することでたくさんの見え方、考え方があり、その中から現状でのベストの答えを出すことが可能になると思います。したがって部署間との連携を取りながら出来る限り、いろいろな部署を経験させることで将来の経営者を育ていきたいと、今は考えております。