2016年9月1日
先般の厚生労働省が発表した平均寿命において香港が男女ともに日本を抜き、世界一位になりました。(男性80.5歳、女性86.7歳)
背景には医療サービス、健康意識の向上等が挙げられますが、その中でも「食」による影響も大きいとも考えられています。「医食同源」の言葉にあるように香港では飲茶に代表される食生活や中国茶、漢方が深く生活に根付いている事が関係していると思います。
今回は香港の食生活を中心にご紹介致します。
香港では夫婦共働きの場合が多く、住宅にも日本のようなキッチンが備わっていない場合が多い事から朝、昼、晩と外食される方が多いようです。その中でも茶餐廳(ちゃさんちょう)はいたるところにあり、早朝から深夜まで営業しており自分の好みにあった店を選択しています。一人客もいますが、家族揃って食べる日本のファミリーレストランのイメージに近いです。
お粥と麺の専門店です。
とてもリーズナブルで手軽に食べられる事から小腹が空いた際にファストフード感覚で食べられています。
お粥は日本のものとは全く異なり、米の形が無くなるまでドロドロにお店独自の出汁で煮込み提供されます。
お粥と並び香港定番の食として麺が挙げられます。
香港では麺の種類も豊富で、河粉(きしめん)、米線(こめ麺)、米粉(ビーフン)、公仔麺(インスタント)と様々なバリエーションがあります。
写真は定番の雲呑麺(ワンタンミン)です。
出汁、雲呑は非常に美味ですが麺においては日本のそれとは異なり、良い意味で期待を裏切られます。
香港といえば飲茶を思い浮かべる程、有名な食べ物です。
飲茶の歴史は古く、字の如く初めは中国茶を飲む為だけの場所でした。そこからお茶請けとして出された茶菓子が発展していき、現在の点心の形となりました。昔の名残からか家族、友人とお茶を飲みながらゆっくり過ごす憩いの場となっています。価格帯も非常にリーズナブルで20~30HKD
※左から蟹子焼売、蝦餃子、豚ひき肉の湯葉巻きです。
今回は香港での「食」のごく一部を御紹介させて頂きました。
ジャンルに囚われない様々な魅力的な食が垣間見える美食/長寿の国。
香港にお越しの際には食い倒れツアーをお勧め致します。