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ベトナムの大河

2016年10月3日

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ベトナムに来て、早半年が過ぎた。休みの日にはホーチミン市内をスマホのGPS見ながら一応一人で出歩ける自信も出てきた。アパートから散歩には少し距離があるがベトナムの英雄チャン・フンダオ(陳興道)像のあるサイゴン川のほとりまで何度も歩いて行った。

サイゴン川

こちらに来て疑問だったのはこの大きな川はサイゴン川と呼ばれているがメコン川の別称なのだろうかと思っていた。ところがメコン川は全く別の川でホーチミン市から西側にかなり離れているということだった。(地図を良く見れば分かることなのだが)

まず市内のあちこちで見る川は全てサイゴン川らしいが上流のドンナイ川と合流してベーニャ川となり、南シナ海に流れ込んでいる。いくつかの大きな支流があり、どこから名前が変わるのかまだ良くわからない。熱帯の三角州河川特有の大小さまざまな支流が入り乱れて、いわゆる三日月湖や中州など複雑な地形を作り出して、海に近い河口はマングローブ林となる。

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毎日違う川の表情

会社の通勤時に渡る橋から見る川も少し上流のサイゴン川であるということであった。早朝6時50分頃同じ時間帯に通る橋の上から見る川面が日によって異なるのが面白く、朝の出勤時のみスマホで写真を撮った。運転手さんも気を利かして橋の上に差し掛かるとスピードを緩めてくれた。砂利を満載して殆ど喫水ギリギリの状態で行き交う運搬船、上流から流れてくる大量の水草(ホテイアオイ)、海抜が殆どないので干満の影響を受けるらしく、川面の高さも多少変化がある。毎日川の流れの表情が違うのは実に興味深い。

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川の流れが形作る様々な地形

これは6月一時帰国後ベトナムに帰った際、タンソニアット空港着陸前に写したサイゴン川上空の写真である。大きく蛇行して、複雑な形状をした川であることが分かる。

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サイゴン川中洲のゴルフ

8月は顧客との対抗戦ということでサイゴン川の中州にあるコース(TAKEWAN JEONGSANゴルフ場)に行った。写真の昔風の船はクルーズ専用の船であるが我々は小型のボートでゴルフ場まで40分くらいかかったと思うが行き帰りのクルーズだけでも価値があると思われた。

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国際河川メコン川

一方、メコン川は中国、ミヤンマー、タイ、ラオスを経由して流れてくる国際河川で有名。全長約4200kmと長大な川である。ちなみに東南アジアにおける河川で、タイのチャプラヤー川(旧メナム)は372㎞(あまりにも短いが本当かな?)、ミヤンマーのほぼ中央を流れるエーヤワジィー川(旧イラワジ)は2170㎞、ミヤンマーとタイの国境を流れるサルウイン川は2815㎞であるからメコン川はかなり大きいことが分かる。参考までに世界三大河川も調べたらアマゾン川7025km、ナイル川6671km、長江(別称揚子江)6300kmということであった。ミシシッピー川は長い河川の代表のように思っていたが3779kmとメコン川の方が長い。

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メコン川日帰りツアーでトロピカルな雰囲気を満喫

写真はメコン川日帰りツアー(昼食付きで約100万ドン=5000円)で行った時のものであるが船着き場までバスで約一時間半とホーチミンからはかなり遠い。最初は20人乗り位の船で中州に渡り、そこからは小さな船外機付きのボートに乗り替える。川幅と水深は小さくなり、この船も通れなくなると更に手漕ぎの小舟に乗り替える。蛇行するクリークの中を進み、マングローブや水中に生えるヤシの一種が茂るジャングルではトロピカルな雰囲気を実感することができた。

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ベトナムの自然

余談になるが爪の大きな泥蟹や巨大な蝦蛄(シャコ)もこの自然の中に生息しているのだと思う。私は以前タイに駐在していたとき大きな蝦蛄には驚いた。しかしベトナムのそれはまだ大きいらしい。シーフードには何回か行ったが、残念ながら巨大蝦蛄にはまだ出会う機会がなく、それだけ少なくなったのであろうか、貴重な自然を大切にしなければと改めて思った。

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