2015年1月14日
今回は「渋滞が深刻な都市」の世界一に選ばれた記念としてバンコクの交通渋滞についてお話します。
曜日、時間を問わずあちらこちらで発生し延々と続く交通渋滞。特に朝夕の通勤通学時間帯や急な雨が降った時などはピタッと止まったまま動かず1kmを進むのに1時間かかることもしばしば。時間が読めないため待ち合わせにも一苦労。
■原因その1:車の台数の急激な増加
国民が裕福になるにつれて自転車からオートバイ、オートバイから車へと変化した。
2013年に実施したマイカー減税の恩恵で車を保有する人が増え、バンコク首都圏に限って言えば日々1500台の登録申請が行われている。
■原因その2:道路事情
バンコクの道は抜け道が行き止まりになっていてメイン通りとを結ぶ道路が少ない。
したがってメイン通りに車が集中してしまう。バンコクは歴史上、外国に占領されたことがなく市街地が整備されることなく発展してしまった。
都市面積に対する道路面積が10%程度と言われており東京と比べると約半分である。
■原因その3:信号操作
普段は機械により信号の操作を行っている(信号に残り時間が表示されている)。
しかし車を合理的に流す目的で警察官による信号の操作が頻繁に行われる(信号にーが表示されている)。しかしこれが曲者で次の信号との連動を考えていないのか前が詰まっているのに青のままにしていたり、信号待ちしている車の台数で操作しているのか3分待たされて10秒しか青にならなかったり、時には10分も赤のまま待たされることも。
以上が勝手に考察した渋滞の原因でした。
ただこのバンコクの人々は世界一になった渋滞都市を気にするでもなく交通マナーは良く(時々は酷いのもあるが)譲り合いの精神で渋滞でもずっと気長に並んでいるすばらしい国の人々です。
ぜひ機会があれば世界一の渋滞を経験しに、そして気長に待ち続けるタイの人たちとふれ合いにバンコクにいらしてみてはいかがですか。