2013年6月11日
ベトナムに駐在して早数年。色々不思議な事、日本ではありえない事、多々ありますが、
今回は、私がずっと不思議に感じている小売店のことをお話します。
ベトナムでは、近年大型スーパー(コープマートやメトロなど)も増えてきていますが、ベトナムならではの市場もあり、又、昔の日本のように小さな商店が集まった商店街もあります。
この商店は非常に間口が狭く、奥行きが長い、いわゆる「ウナギの寝床」といった建物です。これは商店に限らず、都市部の住宅やホテルなどの建物もそのような造りになっています。ベトナムの税制事情では道に面している間口の広さで税金が決まり、道に面している広さが広くなればなるほど課税されます。そんな理由からでしょうか、小さな間口に所狭しと、製品を並べ、商売をしております。
この品揃えが日本人の私から見ると非常に不思議です。とにかく、専門店が多いのです。日本であれば、いろんな品種を多く揃え、いろんなお客を呼び、売り上げがアップすると考えますがこちらでは、ソファーならばソファー、箪笥ならば箪笥、ベッドならばベッドと専門店になっています。家具屋で色々あった方が良いと思うのですが、店舗の大きさからそうしなくてはいけない事情もあるのでしょう。
さらに度肝を抜かれるのは、ドアノブの専門店や階段の手すりの専門店などもあり、その店舗にはドアノブだけ並び、階段は無いけど手すりがサンプルで並んでいます。非常に異様な光景に成っています。
又、似たような専門店が数件並んで商売しているので、その通りが家具屋街、電気屋街になっています。隣の店と同じものが並んでいるので、店に入るのも躊躇します。
金庫屋
さて、この件で、私が未だに不思議でしかたないお店があります。
金庫専門店の存在です。お金持ちが増えたホーチミンですので金庫の需要はあると思いますが、金庫だけ売っていて生計が成り立つのでしょうか。しかも、その通りに4~5軒金庫専門店が有ったりします。
潰れていないので大丈夫なのでしょうが、どういう経営状態なのか一度聞いてみたいものです。