2017年2月1日
ベトナム/ホーチミンシティー(以下、HCMCと表記)に駐在してもうすぐ1年。タクシーの運賃が日本の相場からみると安く(世界的に見れば日本が高すぎる、というほうが正しいかもしれないが)、ついつい移動にタクシーを使うのが日常茶飯事。一方、ベトナム人はバイクに乗るイメージが定着しているが、実はここHCMCでは路線バスが非常に充実しており、また乗車料金も非常に安いことから、ベトナム人も使用頻度が高いとか。こんな好奇心から、今回ベトナム(主にHCMC)の路線バスについて調べてみました。
路線バスが充実していると書きましたが、まずはタクシーについておさらい。HCMCにはタクシー業者がいくつもあるが(中には無許可のタクシーも多数)、その中で比較的評判がいいタクシー会社は次の2社。
車体が緑色のタクシー。一目見ればわかりやすく、その車体の色から、偽タクシーも出てきにくい?なお、マイリンタクシーはHCMCだけでなく、ハノイやダナン、さらには離島のフーコック島までベトナム全土で展開していることから、ベトナムでタクシーに乗るときは、まず緑色の車体をしたマイリンタクシーを選べばほぼ問題ないです(実際、ハノイとフーコック島に行った際にマイリンタクシーに乗るも全く問題なかったです)。
こちらはマイリンとは違ってHCMC周辺のみだが白色の車体ベースに緑と赤でペイントされたタクシー。なお、サービスについてはマイリンと遜色なく、使い勝手もよいです。
なおマイリン、VINASUNともに共通していることは、
(1) HCMCでの初乗は車体によって多少違うも、下記で一律。
→日本なら初乗で700円以上(関東地区)より、いかに安いかがわかりますね!
ちなみに香港は初乗りでHKD 20から(約300円)。
(2)ドライバー
簡単な英語なら通じやすいが(有名な地名や4つ星以上のホテルであれば)、ベトナム語は声調*が6声の為、発音で引っかかる可能性ある(日本語、英語は声調なし)。その為、行先を伝えるにはあらかじめ住所を記載した紙を持っておき、それを見せるのが確実。ベトナム人は識字率がほぼ100%なのでこれが確実。なお余談ですがバンコクの場合、ごく稀に文字の読めないドライバーに出会うことあり(文字を逆にして見る。嘘みたいな本当の話)。この場合はその場で降りて、タクシーを変えるのが無難。
*言語において意味の区別に用いる音の高低のパターン
では本題へ。古い車体から新しい車体まで様々ありますが、ここ1年で急速に新しい車体に替わってきています。とはいっても古い・新しいでの料金の差はありません。古い車体だと見栄えで敬遠しがちだがサービスにも変わりはありません。ちなみに路線バスの乗り方はこんな感じ。
そのまま乗車し、席があれば座る。立つのが好きであれば立っていてもOK。
↓
また、街と街を結ぶ通常の路線バスだけでなく、空港と街を結ぶ空港路線バスもあります。筆者の場合、HCMCでは自宅の近くにバスが止まらないことから使っていないのですが、一方、先日ハノイに行った際、ノイバイ国際空港からハノイ駅まで実際に乗車。こちらも通常の路線バス同様、出発してから添乗員が乗車費用を回収。ちなみにノイバイ国際空港からハノイの中心地まで約35km程度ありますが、乗車料金はVND 30,000(約150円)。実際、この区間をタクシーで移動すると乗車料金が大体VND 400,000(約2,000円)程度。いかに安いかがわかりますね!
ちなみにHCMCにしろ、ハノイにしろ、エアポートバスは悪質なケースもありますが(最初から不正な料金交渉を持ちかけ、さらになかなか出発しないことを逆手に取り、さらに料金上乗せして出発するケースなど)、空港路線バスの場合はそのようなことないので急がない場合はおすすめです。
そして、乗車時の注意点として、日本と違って車内にはスリが多い(らしい)ので、荷物(特にスマホや財布など)から目を離さないよう注意してください。うかつにうたた寝するのも要注意!
HCMC限定だが、どのバスがどこに行くのかを知る便利な方法として、スマホ所持者なら「BUSMAP-Xe Buyt Thanh Pho」というアプリが非常に便利!このアプリをダウンロードし、アプリを起動すれば地図に各バス停が表示されるので、乗降場所をクリックすると、どのバスに乗ればいいか、また何分くらいで着くか、などが表記される優れもの!
便利なスマホアプリのおかげもあって、時間のある週末にふらっと路線バスに乗って風景等楽しむ今日この頃。とはいってもまだ狭い範囲でしか動けておらず、今度はもっといろんな場所に足を延ばし、日本人駐在者でもあまり知らないような未知なる場所を探してみたいですね!