当社は1906年の創業以来、「使う人の身になって、良い製品を世の中に提供して行く」をモットーに、ゴム製水枕等の医療用ゴム製品の製造販売を開始し、1948年株式会社に改組して今日に至りました。その間、軽電気部品、医薬用ゴム部品、車両用ゴム部品、家庭用ゴム製品等幅広く製造してきましたが、1976年以降は特に医薬用ゴム栓、哺乳用ゴム製乳首、プラスチック製輸液セット、人工腎臓用血液回路、血液浄化用血液回路等の医療機器の研究開発と生産拡大に努め、併せてGMPに対応した生産、品質管理を実施する工場改革を行ってきました。 当社は医療分野で使われるゴム・プラスチック製品に最適な高分子素材の研究、構造開発及び先進的な生産技術の導入、製品の安全を確保する品質管理を実践することを最優先に取組み、常に顧客の要望に即応した製品をお届けする堅実な企業として努力を続けています。
当社の創業者、大島文之助が大阪で浪華ゴム製作所大島商会を立ち上げたのが明治39年。翌明治40年、文之助は作業中に大けがをしました。その治療の際、「冷やす」ことの重要さから文之助は「冷枕」を考案するに至りました。これがその後当社で100年以上ロングセラーを続ける「オンリーワン水枕」の原点です。我々が現在幸いにも禄を食むことが出来るのも創業者がこのような艱難辛苦を乗り越えた延長線上にあるということを忘れてはならないと思います。いずれにしても一つの会社をゼロから立ち上げた創業者に我々はとても及ばないと考える今日この頃です。