入社当時をふりかえって
私はベトナムから日本の大学に留学し、2009年に入社しました。ハノイの大学ではIT関連を、日本の大学では経済学を専攻しました。その後日本でシステムエンジニアとして就職をしましたが、VINA Showaに勤務する知人の紹介がきっかけで昭和化成工業株式会社に入社しました。
昭和化成工業株式会社の製品やこの業界に関しての予備知識等は皆無に等しく、入社してからいろいろ学びました。会社のこと、仕事のこと、日本のこと、とにかく周りの皆さんが親切で丁寧に教えてくれました。そして気軽に声を掛けてくれたりする社長とも接して、「この会社で働こう、(がんばって)働きたい!」という意識が自然に育まれていきました。
日本で働くこと
東南アジアに多くの日本企業が進出していた当時のベトナム人の私たちから見た日本は世界のビジネスの先端を走っている印象があり、一緒に学んでいる仲間は「日本で働きたい」というあこがれを抱き続けていました。実際、日本に留学する仲間が多くいて、将来は国の発展のために尽くそうとうポジティブな空気がありました。私もそんな中で学生時代を過ごしました。
ハノイでは日本の価値観に多く触れる機会が多く、日本の文化に慣れるのには苦労しませんでした。日本語はベトナムにいるときから身につけ、検定も受けていました。しかし現在もそうですが、日本語独特のニュアンス(のようなもの)は難しくて「言葉の壁」にあたることもしばしばあります。
実際の業務から
昭和化成工業株式会社の製造拠点やお客さまが国内外に多いこともあり、グローバル部のシステムエンジニアとして就職しました。主にシステムの管理運用業務に携わっています。社内の基幹ともいえる生産管理システムのサポート等です。とりわけ国内外問わず、システムにおけるトラブルシューティング等のサポートが多いですね。その場合は電話で対応するケースが多く、言葉に関しては細心の注意が必要です。
入社当時の私は「製造分野におけるシステム運用」というものがよくわかっていませんでした。しかし様々なケースを通し、上司・同僚の皆さんのサポートも受け、現在に至ることができたと思ってます。
今後めざすこと
私の業務は製品の製造や、販売することではありませんが、昭和化成工業株式会社のグローバル部の一員として「私にできることは何なのか」をよく考え、実際の業務に臨んでいます。そうした中で社内は当然のこと、国内外の「お客さまの業務効率向上を徹底してサポート」していくことをめざしています。それも「スムーズ」に、「的確」に、「スピーディ」行えるように努力していきたいです。
そして私がベトナムで過ごしていたあの頃を振り返ると、生活や文化レベルの高い日本で働けるということは努力し続けた結果なのでは、と考えます。次なるステップに向けて「いつでも努力し続けること」はとても大事にすべきことだと思います。
ワークライフバランスについて
仕事の性質上、サーバーのトラブルやシステム更新の際は出張もありますが、概ね週末は家族で過ごす時間が多く取れます。車で郊外に出かけることも。日本に来てからもう10年になります。今ではいろんな意味で日本の文化に馴染んでいます。日本人以上に日本のことが好きなのでは?と思い当たることも多くあります。
来日した外国人によくある話ですが日本の「納豆」は食べられませんでした。でも今は食べられますね(笑。家内(ベトナム人)は残念ながら、こういったものは食べられないようです。しかし私より日本には詳しいのです。最近は温泉が好きで、今後はいろんな温泉に行ってみたいと家内と相談しています。
グエン・ チュン ・キエン
Nguyen Trung Kien
【所属】システム部
【入社】2009年